去る3月2日・3日の日程で、横浜国立大学 教育学部講義棟8号館101教室にて、第4回ピロールジャパン全国大会を開催しました。当団体(PJA)は、ピロール農法の確立を目指しながら「国民の食生活の健全化・自然愛護・環境改善」を提唱し、生産者、消費者、流通関係者が集い、安心安全・地球環境にやさしい食の提供を共に推進する中心的な役割を担って事業を展開しております。
大会1日目では、ピロール農法確立のためのエビデンス作りの一環で行っている大学との共同研究の研究発表及び農業高等学校との連携による研究発表。山本明廣氏による、管理栄養学の視点から考える「未病のための食生活と栄養管理」に関するセミナー等の他、懇談会などがありました。
大会2日目では、PJA名誉会長 紺野大介氏の講演(雑話:心の食事)から始まり、特別講演としてアルツハイマー型認知症の進行抑制剤「アリセプト」を研究開発された、杉本八郎氏(薬学者、脳科学者)をお招きして創薬開発にかけた思いや開発の秘話などに関する講演がありました。



第1日目 3月2日(金) 研究・セミナー
- 研究1
-
- ピロール農法栽培の特性研究
- 神奈川県立平塚農業高等学校 総合科3年 堀内翔太さん/指導:荒川力州氏、田中雅彦氏
- 研究2
-
- ピロール農法確立に向けた研究
- 秋田祐介氏(埼玉工業大学)
- 研究3
-
- ピロール資材投入における土壌成分の変化
- 浜名浩氏(埼玉工業大学)



- セミナー
-
- 未病のための食生活と栄養管理
- かながわ食・栄養ケアサービス研究会 理事・事務局長。イーコスモス 代表 山本明廣氏
-
- ハワイ・エルダース栄養科学研究所を訪ねて
- PJA代表理事 黒田與作氏




第1日目 3月2日 セミナー講師
- 山本明廣(やまもとあきひろ)氏
- かながわ食・栄養ケアサービス研究会 理事・事務局長/イーコスモス(食・栄養コンサル)代表
- 演題
- 未病のための食生活と栄養管理
- ご紹介
- 研究会の活動として高齢者の食・栄養ケアサービスに関する調査・研究・開発をしながら、介護保険施設の栄養指導や各地の講演や講習活動をしている。
- 主な著作は、新連載「口腔ケアと食・栄養ケアの多職種連携」(1)口腔ケアと栄養ケアなど連携の現状と今後」、隔月刊誌高齢者安心・安全ケア実践と記録、2017年11月・12月、日総研、特集「安心・安全な食事介助、2017年1月・2月、日総研連載「超高齢化時代の介護食展望(1〜13)」2014年4月〜2015年5月、日本食糧新聞、シリーズどうなる、どうする?「介護食」、月刊誌「料理と栄養」2008年3月〜5月、女子栄養大学出版部。

第2日目 3月3日 中間講演講師
- 紺野大介(こんのだいすけ)氏
- 一般社団法人ピロールジャパン 名誉会長
- 演題
- 雑話:心の食事
- プロフィール
- 昭和20年2月、満洲国(現在の中国東北部)生まれ。
- 東京大学大学院工学系研究科修了・工学博士。元セイコー電子工業(株)取締役CTO. 政府創設の国策会社・産業革新機構 初代取締役。ETT 理事長。中国北京の清華大学招聘教授、北京大学客座教授。昨年より当団体ピロールジャパン名誉会長。



第2日目 3月3日 特別講演講師
- 杉本八郎(すぎもとはちろう)氏
- 同志社大学教授/京都大学客員教授/薬学博士
- 演題
- アルツハイマー病創薬の過去、現在、未来
- プロフィール
- 昭和17年、東京都生まれ。
- 中央大学理工学部工業化学科卒・薬学博士。昭和58年から、筑波研究所の脳神経領域 合成グループで、 E2020(アリセプト)研究プロジェクトのチームリーダーを担当。アリセプトの“生みの親”の代表者。創薬第一研究所所長などを歴任。平成15年、京都大学大学院 薬学研究科 創薬神経科学講座教授を経て、同志社大学脳科学研究科チェア・プロフェッサー(教授)として、現在もアルツハイマー病の研究を続ける。


会場に設置されたピロール加工品や書籍/懇談会


